前回の記事 の続きです。



話はそれましたが、このとき、SSRI(セロトニン再取り込み薬)のパキシル10mgを朝に服用するよう、処方されました。

はじめは実習先近くの病院に行ったので、自宅に帰ってきてからは、養成校の教員に他の病院を紹介してもらって、先ほど述べたパキシルを服用し、約2ヶ月間服薬治療しました。



実習から(一次的にではあるが)解放されたことで、症状はぐんぐん良くなっていきました。

 


そこの病院はただ薬を出すだけといった感じだったので、それに対する不満感・不信感と、医療費も多くかかることから、通院を勝手に止めました。



その後しばらくはわりと安定していましたが、実習を終えてきた周囲と同じ授業(症例報告会)をきっかけに、再びうつ状態、実習のフラッシュバックが続き、何も手がつけられなくなりました。


その症例報告会では、私も前回の実習で担当させていただいた症例で症例報告ができました。


他の実習をすべて終えてきた同級生の発表を聞いていると、「さすがだな」 と思う人はもちろんいました。


私は決して優秀な学生ではないです。むしろできない方です。

しかし、中には、実習を終えれなかった私と何ら変わりがないではないか、というような発表の学生も何人もいました。


これらの同級生は就職活動、国家試験対策と、先へ進んでいける。


自分は今回は先へは進めない。


自分は何なのか。自分の何がダメでこうなってしまったのか。彼らと自分は何が違うのか。

なぜ、自分は彼らではないのか。


というような、悔しさと辛さでいっぱいになってしまった。


それからは、だんだん同級生に会うことさえも苦痛になっていきました。

そして、今度同じ学年になる後輩と顔を会わせるのも嫌になっていった。


留年するものの、卒業論文の作成は可能であったので、作成準備等していましたが、毎日養成校に行かなければならないこともなかったせいもあって、どんどん外に行かなくなった。


自分が楽しいと思えるはずのことまでできなくなった。


それでも、当時の私は、これをうつ状態だとは認めたくなかった。

フラッシュバックが毎日起こる中で、寝ることでしか辛さを、苦しさをごまかせない。


その睡眠までもが障害されるようになった。

ベッドに入っても寝付けない。その間にも実習中のモラルハラスメントのフラッシュバックで泣いてしまう。

呼吸が浅く、苦しくなることもあった。


ようやく数時間後に泣き疲れて寝る、時には寝ている間も実習でのモラルハラスメントの内容の夢でうなされた。


やっと寝付くと、今度はいつまでも起きられない、という毎日であった。

起きるとまた辛い。そんなことを感じていた。



こんなことの繰り返しで、


もともと昼夜逆転になりやすかった私は、完全に昼夜逆転の生活になってしまった。


本当にひどい時には入浴することも、顔を洗うことすら、歯を磨くことすらできなかった。


食事だけはご飯だけとか、レトルト食品をどうにか口に押し込んでいた。

トイレにもどうにか行ける程度だった。



それでも、精神科や心療内科へ行くことは体が拒んでいた。

いや、病院に行くエネルギーが全くなかった。


たまに、少し具合がいい時に養成校に行く時には、何にもないように繕うので、誰も助けてはくれなかった。


そう、それも当然のこと。

私は友達にもどう助けを求めていいのかさえわからなかった。


良くなってきたと、元気になってきたとみんなの前では取り繕っていた。


そんなことをしている自分自身が1番精神疾患に対する偏見を持っていたことに後で気づいた。



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